登山の計画を立てているときに気になるのは天気。
「今週末登山に行きたいけど天気良いのかなー」
「3日前までは晴れ予報だったのに直前で雨に変わってる!?」
山の天気は変わりやすいと言うけども、計画を立てる身にとっては数日前でも正確な天気予報が知りたいと思うはず。単独行にとっては死活問題であり、グループ登山の計画を立てる人にとっても直前の中止の判断はできれば避けたい所だと思います。
今回は登山計画時に使える天気予報サイトを6つ紹介します。
結論
いきなりですが結論として、windyをおすすめします。
理由はいくつかあるのですが比較表を作りましたのでこちらをご覧ください。
比較するにあたりいくつかの項目で3点満点で採点しました。(重要な確度は2倍の点数にした)
ではそれぞれの内容について紹介していきます。
てんきとくらす
てんきとくらすは山や行楽地の天気予報に特化したサイトです。
てんきとくらすの評価6項目の結果は以下。
- 無料(3点)
- 1週間分の予報(2点)
- 山特化の天気予報(3点)
- 確度は低い(1点 x2)
- 使いやすいレイアウト(3点)
- 地図では表示できない
てんきとくらすの最大の特徴は登山指数で天気予報を載せているところにあります。
登山において晴れかどうかは大事なのはもちろんですが、風が強くないかなどの気象情報も重要な要素です。これらを計算に入れ登山指数としてランク表示しているのはこのてんきとくらすの強みでもあります。
またてんきとくらすは山ごとに天気予報を分けており、県外の山に行こうとする登山者にとってその山が何市なのかがわからなかったりするので、地域だけを載せている天気予報サイトに比べて非常に便利と言えます。
しかしてんきとくらすは山頂の天気をもとに予報を算出しているのでその山全体の天気予報を知りたい時には外れる時が多く、筆者もこのてんきとくらすを参考にして当てが外れたということが度々ありました。またこの山頂の予報をしているためか予報が直前で変わりやすく、「昨日までは晴れだったのに今日見たら雨になってる!」や「他の予報サイトは雨なのにてんきとくらすは晴れになってる?」なんてこともありました。
最近は”登山指数Aの人気の山”のページがあったりとますます便利にはなっていますが、肝心の予報があてにならないのでは本末転倒と言わざるを得ません。
Yahoo!天気
Yahoo!天気は言わずと知れたYahoo!の天気予報に特化したサイトです。
Yahoo!天気の評価6項目の各内容は以下。
- 無料(3点)
- 1週間分の予報(2点)
- 市街地の天気予報(1点)
- 確度は高い(3点)
- 市街地の天気予報としては使いやすいレイアウト(2点)
- 地図では表示できない
Yahoo!天気の特徴はこれと言ってありませんが気象庁、日本気象協会の予報を元にしている為、天気予報の確度は安定感があります。
予報エリアは市街地であるので見たい山域がどの地域に属するのかを事前に調べなければ活用することはできません。
対象の地域の天気予報がそもそも雨では山の天気も当てにできないので、対象エリアが晴れなのかを参考にする程度には活用することはできそうです。
気象庁
正確には気象庁が発表する天気予報です。
気象庁はスパコンで大気の状態を数値予報し天気予報として発表しています。
気象庁の天気予報の評価6項目の各内容は以下。
- 無料(3点)
- 1週間分の予報(2点)
- 市街地の天気予報(1点)
- 確度は高い(3点)
- 市街地の天気予報としては使いやすいレイアウト(2点)
- 地図では表示できない
Yahoo!天気と点数に変わりありませんが、気象庁の特徴は予報の信頼度をランクで表示していることです。
予報をランク表示すること自体はてんきとくらすと同じなのですが、気象庁の予報では登山指数ではなく予報自体の信頼度にランクがつけられています。
その為、「週末の天気は晴れの予報だけど信頼度がCだから直前になると変わるかもしれない」や「今週末は晴れ予報で信頼度もAだから大きく変わることはなさそうだ」と考えることができます。
しかしYahoo!天気同様に予報エリアは市街地であるので見たい山域がどの地域に属するのかを事前に調べなければ活用することはできず、また対象の地域の市街地の天気予報としての参考情報としてしか活用することはできません。
ヤマテン
ヤマテンはその名の通り登山に特化した予報サイトです。今回紹介する中での唯一の有料サイトです。
ヤマテンの天気予報の評価6項目の各内容は以下。
- 月額330円(2点)
- 2日間の予報(1点)
- 山特化の天気予報(3点)
- 確度は高い(3点)
- 山特化の使いやすいレイアウト(3点)
- 地図では表示できない
ヤマテンの特徴としてはやはり山特化の予報サイトであることです。
予報の山も種類は多いのですがメジャーな山が多く全国津々浦々とまでは行きません。
また予報の期間も2日間ほどで来週の天気予報とまではいかず、あらかじめ別サイトでおおよその予報は把握しつつ直前の確認のために使う、と言うのが良さそうです。
しかし天気予報は山特化であるため詳細に書かれており、特定の山ではスペシャル予報として雲の様子や時間帯のコメントまであります。その他にもオンラインの気象講座が開催されるなど単なる天気予報サイト以外としての付加価値を付けようとしています。
このために月額330円を高いと思うか安いと思うかは判断が分かれるところです。
windy
これまで紹介してきたサイトは国内のものでしたが、windyは世界一の予報精度のECMWF (欧州中期予報センター)の予報を元にしています。冒頭の結論でも書いた通り最もおすすめのサイトです。
windyの天気予報の評価6項目の各内容は以下。
- 無料(3点)
- 9日間の予報(3点)
- 地図上の天気予報(2点)
- 確度は高い(3点)
- 検索すれば使えるレイアウト(2点)
- 地図で表示できる
windyの特徴は前述の世界一の予報精度のECMWFの予報を元にしていると言う点です。天気予報サイトとしてこの予測精度が高いことは最も価値があります。(ちなみに日本は4位)
またサイトレイアウトは地図で表示されており、見たい地域や山を検索すれば地元の山であっても網羅的に探すことができます。
さらに予報期間も9日間と結構先まで予報されているので、正確な予報は近くになってから正確性が増すとしてもおおよその天気の傾向は参考にすることができます。
ちなみにアプリとしてのwindyもあり便利なのですが、紛らわしい名前の別物が他にもありこちらの評判は良くありません。アプリを利用する場合は赤色の方のwindy.comを使うようにしましょう。
SCW
最後にSCWの紹介をします。SCWはwindy同様の地図型の予報サイトです。
SCWの天気予報の評価6項目の各内容は以下。
- 無料(3点)
- 2日間の予報(1点)
- 地図上の天気予報(2点)
- 確度は高い(3点)
- 特定地域というよりエリアを俯瞰で見るレイアウト(1点)
- 地図で表示できる
SCWの特徴は地図上で雲の様子を予測できる点にあります。
見たい山域の上空に雲が陰ってきているのであれば天気は期待できないことが予想できます。
しかし使い勝手という意味では地点検索ができなかったり、期間も2日間のみなので週末の予定を立てる時にはこれだけでは不足に感じると思います。
活用するには他の天気予報と組み合わせて見て行くことになると思います。
まとめ
登山計画の天気予報サイトとしては最も予報精度が高く、期間も長いwindyをお勧めします。
また特定の山のより詳細な直近の予報としてヤマテンも活用すれば、正確性も増し安心できると思います。
複数の予報サイトを活用し安全な登山にしていきましょう!