次はどの山に登ろうか考える時、どれくらい歩くのか、どれくらいキツいのか気になりますよね?
標高差、累積標高差、歩行距離、時間、色々指標は出てくると思います。
私も標高差、累積標高差を参考にキツさを見込んで計画していましたが、
「思ったよりキツい」、「標高差ほどキツくは無かった」
などモヤモヤしていました。
このモヤモヤを解決してくれた方がいました!
それがコース定数という指標です。
コース定数とは
コース定数とは以下のような計算式で算出されている指標です。
コース定数:(1.8 × 行動時間[h]) + (0.3 × 歩行距離[km]) + (10.0 × 上り累積標高差[km]) + (0.6 × 下り累積標高差[km])
このコース定数は累積標高差、時間、歩行距離などから総合的にキツさを表してくれる計算値です。
この値を使って計画の山行がどれくらいキツいのかを見込むことができます。
またコース定数の値の目安として以下のようなものがあります。
10:初心者向き
20:一般的な登山者向き
30:日帰りの場合、健脚者向き
40:日帰り困難、1泊以上が必要
さらにこれに自身の体重、荷物の重さを加えると消費カロリーまで出せるという優れものです!
消費カロリー[kcal]:コース定数 × (体重[kg] + ザック重量[kg])
例えばコース定数20の登山で体重60kgの人が5kgの荷物を担いで登山をすると、1,300kcalを消費するという計算になります。(意外と多い!)
YMAPなどにはこのコース定数を計算してくれるサービスがあるようです。
百名山のコース定数
さて早速百名山のそれぞれのコース定数を算出してみました。
算出の前提としては以下としました。
・基本的に最短コース
・無雪期想定
・標準コースタイム*
・登山口までの移動は車
・技術的難易度は含まれていない
*...日本百名山山歩きガイド上下、日本百名山トレッキングコースガイド上下、などから引用
こうして見てみると感覚的にコース定数20〜30前後は普通の日帰りで行ける感覚でしたが、それ以上となると体力的にもキツかった感覚とも合います。(コース定数30以上の日帰りは健脚向き)
特に槍ヶ岳のコース定数67の内、1日でコース定数54のルートを歩いたのは限界を超えていた感じがしました・・・。(身体中バキバキでエネルギーが足りていない感じ。危なかった笑)
山レコとかでは普通にこのようなルートを日帰りで歩く方がゴロゴロいて驚きです!
みんな次の日とかには足が痛くてヨボヨボ歩きになっていたりするのかな笑
最後に
コース定数の使い方は、
「この前の山がこれくらいだったから、次の山はもっとキツいかな?ゆるいのかな?」
「自分はコース定数25を超えたら日帰りは難しそう」
「この時期は日照時間が短いからコース定数30以下のコースにしよう」
などの自分用の基準として使っていくのが良いと思います。
数値化すると人とも比較しやすくなりますが、山には人それぞれの楽しみがあります。
気負わず気楽に安全に楽しんでいきましょう!
良い山行きを!!