「よく登山雑誌やネットで目にする 百名山 ってなんだろう?」
「あの人百名山登ったとか言ってたけどそれって何?」
って思った方もいると思います。ここでは百名山の話を4つしたいと思います。
百名山とは
そもそも百名山(日本百名山)はWikipediaには以下のように記載されています。
『日本百名山』(にほんひゃくめいざん)は、文筆家(小説家のち随筆家)で登山家だった深田久弥が、実際に登頂し日本の各地の山から定めた基準で100座を選び主題とした山岳随筆集である。
引用元:Wikipedia
作家の深田久弥氏が作品の中で自分で選定した山だったのですね〜。
この切り口が斬新だったこともあり100山全部登ろうとする「百名山ブーム」が引き起こされて、色んな本が出版されたり、TV番組が放送されたり、ツアーが組まれたりしています。
この日本百名山の他にも登山家が選定した新日本百名山や、日本二百名山、日本三百名山、各ご当地の百名山が生まれたりもしました。(ここまでくるとラーメン百選のような感じもする・・・)
百名山登山に対する風潮
ブームの一方で百名山登山に対しよく思っていない方もいます。
それは百名山登山を目指す人たち(百名山ハンターと呼ばれる)の中には他の山に見向きもしなかったり、とにかくピークを踏むことに始終して短距離なルートを選びがちであったり、景色も見ず脇目も振らずに登っている方がいたことでそう言った意見が出るのだろうと思います。
確かに他にも良い山は沢山あったり(日本には山が18,000もあるそうです!)、その山のいろんな面を知らずに「簡単に登れる山だった」と語られるのには勿体無いなと思う気持ちもわかります。
ただ私自身登山を始めるまでは山の名前なんて地元の山か富士山くらいしか知らなかったので、百名山をきっかけに日本全国の色んな山に興味が広がったり、逆に地元の知らなかった低山などにも興味が湧いたりと良いこともありました。
百名山の山もいいし、その他の山もいいよね、ってことですね!山のスタイルは人それぞれです。
なぜ百名山を目指すのか、5つの理由
ではなぜ百名山を目指すのか
ここからは持論になってしまうのですが理由はいくつかあります。
- 登ったことのない山を探すときの指標になる
- ルートが確立し人が多く安全なことが多い(そうでないところもあります)
- 半分旅行と合わせて楽しみが増える(ご当地グルメなど)
- 収集欲が満たせる
(よく批判されることですが数値として目標があるとモチベーションが湧きやすい) - そしてやはりいい山が多い
理由は人ぞれぞれですが私の場合は以上に挙げられる内容がそうかなと思います。次から順番に説明していきます。
登ったことのない山を探すときの指標になる
今度どこかの山に登りたいな〜、とか
景色の良いアルプスに行きたいな〜
とか思った時に調べると候補は無数にあります。しかもどれも良さそうで迷う。
こんな時により情報量が多い百名山であれば本にもネットにも情報は多数あり写真やルートからイメージも湧きやすいとはずです。もちろん百名山でなくても情報があればそこを選んでもオッケー!
下調べのしやすさという点で百名山は良いよということです。
ルートが確立し人が多く安全なことが多い
これは傾向としての話で必ずそうというわけではありませんが、そういう場合が多いという話です。
ブームのおかげか多くの人が登るのでそれだけ多くの人に愛され(お金も落とされ)、ルートの整備や山小屋の充実につながっています。
快適さも大事(?)かもしれませんが、それ以上に安全さが確保されているのは大事なことだと思います。
多くの人が登る富士山や立山はこれが顕著です。
ただし何度も言うように季節によってルートの状況は変わるので念入りに下調べしてから行きたいですね。
半分旅行と合わせて楽しみが増える(ご当地グルメなど)
当然ですが百名山は全国に広がっているので他県(北海道も)に行くことになります。
せっかく行くのですから楽しみは多い方が良いので他の目的も合わせたくなります。
私の場合はその土地のご当地グルメや観光地も調べてできるだけ楽しみを多くするようにしています。
もちろん登山が第一目的なので無理のないスケジュールにしますが、可能であれば帰りにご当地グルメを食べに行ったり気になるスポットに寄り道したりします。
さらに遠出の場合は泊まりになってしまうのでベースとなる宿泊地に前泊し、当日は登山して別の場所に泊まってまた別の場所で楽しんだりなどもできます。
これが楽しみで遠出している節もあります😁
収集欲が満たせる
目標が百名山である以上登るごとにカウントして行くことになります。
これに固執して他の山には目を向けなかったり一度登った山には行かなくなるのは勿体無いのですが、数として実績が増えて行くのはやはり嬉しいものですしモチベーションになったりもします。
初めは一桁だったのが10座を超えると嬉しくなったりするものです。そして段々と登って行くと自分の登山スタイルが決まってきて、登りが楽になったり色々試したくなったりしてきます。
実績数とともに自分が成長しているような気がして楽しくなり、さらにまた山に行きたくなってきます。
登った山というコレクション欲(?)を満たせられるのも百名山登山の良いところだと思います。
そしてやはりいい山が多い
良い山は百名山以外にも当然沢山ありますが、百名山の選定の基準に標高、山の品格(山容)なども含まれているので山の様子や景色など素晴らしいものが多いと感じます。
私の場合、これから登る山の全容が見えるところで眺めてから登ることが多いので(大体は近づいて行くとそうなりますが)、視野に山の全容が飛び込んできた時は胸が高鳴ることさえあります😁
そんな時は「ハァ〜・・・」ぐらいしか出ないくらいときめいていたりします(笑)
百名山以外の山
ここまで百名山登山の魅力について語ってきましたが、何度か触れているようにもちろん百名山以外の山にも素晴らしいところは沢山あります。
私の好みになるのですが、初心者の頃に登った北アルプスの燕岳は北アルプスの女王と呼ばれるほど美しく間近で見てもうっとりするほどで、日が暮れるのも気づかずに眺めてしまうほどです。(燕岳は二百名山に選定されている)
あとは地元の低山もよく登るのですが、ここも日頃の運動に丁度良い距離だったりでお気に入りの山です。(地元ハイカーとちょっとした会話をするのも楽しい)
百名山も良いけど他の山にも目を向けるともっと楽しみが増える、と良いことです。
最後に
ここまで百名山について色々と書いてきましたが人それぞれ意見も様々です。
自分なりの良いと感じるポイントを見つけて百名山やそれ以外の山も楽しんでいってほしいと思います。
山が呼んでるよ〜!